炉辺の風おと 20年以上前 梨木香歩さんの本を愛読していた 「西の魔女が死んだ」 「からくりからくさ」 「裏庭」など 久々に手に取ったエッセイ集 山小屋での生活の中で書かれたもの 作家さんが空間を見る視線 感じられていることがすべて理解できる その感覚で書かれた本だから好きだったのだ * * * 本文から 『このことに気づくと気づかないとでは生活の張り合いのようなものがだいぶ違ってくる気がする。他の生命と共生しているという「感覚」が、頭の中のものでなく、目の前の空気を伝わって自分の存在の真芯に響いてくる。』 趣味で山に入って木を切っている時の感覚がこの言葉にぴったりと当てはまる * * * 建築の言葉たちで図面を書き人々の生活を作り上げることが楽しく感じてくる