久地の家

ウチで自然と暮らす

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■ウチで自然と暮らす

自然にめぐまれた地域に

中古住宅を購入され

日常生活のなかで

自然が部屋うちからでも

見て・聞いて・感じられるよう

 

LDKは

南西に広がったお庭に面した場所に

 

 

 

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リビングからは

ソファーにすわり

遠くの山の景色を

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キッチンからは

庭に植えた樹木

さらに近所の山に来る鳥たちの声を

 

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北東側に配置された

洗面所にも明るい光を

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敷地の北側角にあたる部屋は

ガラス張りの

フリースペース

ソトとウチをつなぐ場所

 

つながり・動き・ながれ

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■つながり・動き・ながれ

母屋と離れをつないだ大きな家

100%改装部分は断熱・気密化を

 

どこまでもつながる

LDKは

ダイニングキッチン

ダイニングリビング

リビング

と天井の高さでわかれています

ダイニングテーブル・ソファーを配置して

動き・流れをつくりだします

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ダイニングキッチンから収納

収納から駐車場へ

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収納からダイニングキッチンへ

DL→収納→DKと

回遊式の動きが可能です

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ダイニングリビングから玄関へ

玄関から創作室へ

家の横の長さを見通せます

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玄関から創作室へ

左障子の向こうは

未工事部分

既存住宅の客間が続きます

広がりと様々なライン

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■広がりと様々なライン

ヒノキの羽目板による曲線

天井高のある

母屋と離れのつなぎ部分

高さを内部に取り込み

縦方向へののびを

 

 

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壁にあいた開口部は

クロス下地合板でできた

シャープなライン

各部屋へつながります

 

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ダイニングキッチンの天井は

既存の梁と根太を見せ

2階の床下地板のラインが天井高

 

 

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ダイニングリビングに配置した小窓

2階への広がりを

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寝室となる予定の2階

床合板の水平ラインは

大工さんがしっかり工事

土壁・フォレストボードでつくられた空間に

これから

どんなラインを描くことも可能です

改築後前①改築100%:久地の家

改築後前①改築100%:久地の家

改築後前①改築100%:久地の家

改築後前①改築100%:久地の家

改築後前①改築100%:久地の家

改築後前①改築100%:久地の家

改築後前②外部:久地の家

改築後前②外部:久地の家

改築後前②外部:久地の家

改築後前②外部:久地の家

改築後前②外部:久地の家

改築後前③改築60%:久地の家

改築後前③改築60%:久地の家

改築後前③改築60%:久地の家

改築後前③改築60%:久地の家

写真撮影:久地の家

写真撮影:久地の家

7:00

設計図に書いた線が
かたちになり
生活が始まる前の時間に
写真撮影をさせていただきます

施主のこだわりのキッチンの窓

写真をとりながら
光の変化を感じて
最高の時間です

写真撮影:久地の家

11:30

写真撮影:久地の家

16:30

写真撮影:久地の家

17:30

写真撮影:久地の家

18:00

仕上げ準備:久地の家

仕上げ準備:久地の家

床の仕上げ

無垢板で厚さ15のものを貼ることは

設計時に決めていましたが

実際施工する場所で

長めのサンプルを貸し出してもらって決定

仕上げ準備:久地の家

壁の仕上げ①タイル

ハーフユニットを設置することになったので

壁はタイルで概算見積をして契約

サンプルだけではわかりにくく

お施主さんはショールームに出かけられて

表情を確認されて決定

 

仕上げ準備:久地の家

壁の仕上げ②フォレストボード

杉樹皮を固めたボード

仕上げはいつでも始められる

このままでも

土壁との相性が良さそうだったので選択

 

 

 

仕上げ準備:久地の家

壁の仕上げ③Mクロス

クロス施工する部分の下地

フォレストボードで施工の予定でしたが

試しにクロス張りしていただくと

下地を拾って一部でこぼこに

クロス部分はピシッと仕上げたいので

合板に紙が貼ってあるものに決定

(石こうボードを使わないことに)

 

仕上げ準備:久地の家

外壁の仕上げ

杉の赤身で加工してもらった羽目板

無塗装仕上げの予定

材をよくして耐久性を上げることを選択

建具枠ができるまで:久地の家

建具枠ができるまで:久地の家

家に建具を合わせるか

建具に家を合わせるか

どちらの選択もできますが

家の表情は随分と変わってきます

 

 

 

建具枠ができるまで:久地の家

写真は引き戸の枠WD-2

階段にあがる部分の建具です

空間を有効に使えるように引き戸を選択

(設計図書:平面図)

建具枠ができるまで:久地の家

枠をどのようにつくるか

見せたいかを設計時点で決めておきます

上吊りのアウトセットの引き戸

壁がない部分なので

上枠は突きとめ

壁のおさまりはボードしゃくりを入れます

(設計図:建具詳細図)

建具枠ができるまで:久地の家

設計時点では反映できない数字を

現場ですべておさえて書かれる施工図

空間の細部が決まります

現場監督さんが書かれることが多いです

(施工図)

監理者として施工図のチェックと

お施主さんの意向ももう一度チェックします

 

建具枠ができるまで:久地の家

チェックが終わったら

枠を加工してもらいます

建具枠の材料にどの木材を使うかでも金額は変わります

今回はベイツガ材

加工図のみを大工さんが書かれることもあります

(枠加工図)

 

曲線を描く:久地の家

曲線を描く:久地の家

改装前
お風呂の点検口から
小屋裏をのぞくと
横切る梁もなく
大きな空間が広がっていました

その広がりを取り込むことに

曲線の天井
現場で寸法が出せるように
図面に詳細の寸法を書き込みました

曲線を描く:久地の家

次の日
補強もかねた合板下地に
大工さんと現場監督さんが
原寸で図面を書いてくださいました

ヒノキの羽目板を貼って仕上げます

曲線を描く:久地の家

家を構成する
床・壁・天井のなかで

天井工事が
一番を空間を感じます

下地調整:久地の家

下地調整:久地の家

改築工事で
一番大工さんを悩ますのが
水平・垂直の問題

既存の構造躯体が
建った時からまたは経年変化で
まっすぐ建っていることは皆無

構造体が主旋律にあわせ
リズムをきざむ下地工事が
竣工時には見えなくなりますが
私はたまらなく好きです

下地時点でできあがりが想定できます

床下地工事
床の傾きを直すため
ピッチは合板を貼るためのもの

下地調整:久地の家

天井下地工事
照明器具との関係を見ながら
できるだけ下地を切断しないように

下地調整:久地の家

外壁下地工事
透湿防水シートの上
外壁の杉材を貼るための下地工事

調理用のラップにもいろんな種類があるように
シートも種類があります

外壁下地の胴縁は空気が上に抜けていくように
少しの隙間をを全体に持たせてもらいました

下地調整:久地の家

壁下地工事
今回の変わりだね
天井を高くとる部屋
見せなくてよかった小屋組みに
垂直をださなくてはいけません

小屋組みの黒色と
下地補強の木が
現代アートさながら美しい

隠れてしまいますが

つながりの再発見

つながり:久地の家

この家を一番最初に見た時に
一番に欲しかったつながり
(家の間取りがどうなろうとも)
ウチとウチのつながり

つながり:久地の家

玄関から小窓越し
リビング越しに見える景色
(ウチからソトへ)

つながり:久地の家

解体が進み
予算調整で間取り変更したときに
つくることになった窓
上部はソトとつながり
下部はウチとつながる

つながり:久地の家

工事が始まり
1から2階をつなぐ素敵な開口に見えたので
お施主さんに提案
光を楽しむ小窓として採用されました

つながり:久地の家

2階の床に空く開口
現在の階段空間
現場監理に行きながら
いろんなつながりを考えています

前より強く

構造補強:久地の家

2部屋あった2階を
間仕切り壁を解体した状態
柱を残す選択もありましたが
数を減らして梁を補強

構造補強:久地の家

2部屋がつながった状態に

構造補強:久地の家

壁は合板を貼って
バランスよく耐力壁に

構造補強:久地の家

荷重がかかる部分の柱を交換

構造補強:久地の家

2階の床のレベルが下がっていた場所は
通し柱なので
両サイドから柱で補強
補強と間取りを両立させる解決方法を
施主を含め
施工者・大工・設計者で考えて進めています

工事準備:久地の家

工事準備:久地の家

パイプ断水機はじめてみました

足場を設置して
GWは施主による解体工事の仕上げでした
解体途中に水道管を壊したとのこと

工事準備:久地の家

現場へ行ってみると
山水が水栓からジャバジャバと
メールで注意事項が送られて来ていたのに
蛇口を少しひねると壊した水道管から水があふれだし
まるで漫画の様で笑ってしまいました
工務店に電話して
止水してもらうことに
山水の流れは止められないので
パイプ断水機をつかって止水
もともと効いてなかった止水栓を取り換えて
工事用の水道を設置

工事準備:久地の家

土壁を解体した土嚢袋が
現場に積み上げられていました

工事準備:久地の家

大工さんはまず建物のレベルだし
柱の建てりを見ていきます
古い建物がまっすぐたっていることは
めったにないと
最近思い知らされています

工事準備:久地の家

改装を行わない部屋は
べニアで養生して
いよいよ工事開始です

足場工事:久地の家

足場工事:久地の家

お施主様と昨年の4月にお会いしてから

1年が経ちました

夏も冬も経験する理想的な設計期間です

いよいよ工事の始まりです

まずは足場工事から

職人さんの仕事の能率と

安全に作業してもらえるように

 

足場工事:久地の家
足場工事:久地の家
足場工事:久地の家

見積調整と請負契約:久地の家

見積調整と請負契約:久地の家

見積を工務店に依頼してから3か月

工事請負契約が締結できました

まずはお施主さんのご要望を全部含めた設計図書で

見積を依頼してその後

予算と工事内容のすり合わせに時間をかけました

 

見積調整と請負契約:久地の家

自分たちできること

解体・廃材処分は

見積期間中にお施主さんのほうで行われました

見積調整と請負契約:久地の家

解体の過程で気づきで

いただいた言葉をもとに

見積減額案の作成も

見積調整と請負契約:久地の家

解体すると

いろんなことがわかります

土壁も

土と藁でできているのかなと思っていましたが

いざ壊すと下地の竹を組む部分はビニールでした

見積調整と請負契約:久地の家

また前持ち主が

家を大切に思い

お金をかけてしまっていることも

小屋裏・床下の金物の数でわかります

 

見積依頼と現地説明:久地の家

見積依頼と現地説明:久地の家

見積図面を工務店さんにお渡ししてから
2週間後
現場にて各職方さんに現調をしていただき
質問および提案に答えていきます
今回は
大工・給排水・電気・板金について

見積依頼と現地説明:久地の家

後日雪の日
広島市営の浄化槽の設置について現地にて打ち合わせ
図面通りに設置していただけることに

現在広島市は浄化槽の補助金はなくなり
分担金30万円を支払うと
宅地内に条件が合えば浄化槽を設置していただけます

見積依頼と現地説明:久地の家

内部はお施主さんによる解体工事が進んでいます

見積依頼と現地説明:久地の家

改装の過程
訪問販売の金物など
家のこれまでの時間が見えてきます

見積依頼と現地説明:久地の家

ここに設置されていたキッチンも
運びだされていました

見積図面の作成中:久地の家

見積図面の作成中:久地の家

初夏から6か月の設計期間が終了
このプロジェクトの総意を図面にして
年明けに工務店にお渡しします

施主にほぼ毎回お願いしているのですが
設計図書の表紙に
レフトハンズの写真を
物を手にした写真ははじめてのような気がします

実施設計開始:久地の家

実施設計開始:久地の家

基本設計で改築に必要な要素と概算予算を出し
計画をさらにすすめていくことに

平面図から
内側については展開図で
外側については立面図で
空間の構造については断面図と構造図で

外部の板金のさびと外壁材の耐用年数が気になり
取り替えることに
家を持たせる時間でかける金額も変わってきます

実施設計開始:久地の家

内部の柱が見える
真壁部分と大壁部分をつくることに
家の規模が大きいので
一部はDIYできるように計画していきます

実施設計開始:久地の家

その中でも解体はお施主さんで工事できるところなので
木の再利用も考えて
解体を進めておられます

実施設計開始:久地の家

ダイニングテーブル
ソファーからイメージする空間

いろんな素材の集合体の中心に
そのまわりの


天井
照明器具
建具
サッシ

実施設計開始:久地の家

キッチンの窓からみる自然の風景を想像しながら
設計は進めていきました

基本設計開始:久地の家

基本設計開始:久地の家

設計依頼書を書いていただくときに
現時点での
家にたいする考え方をヒアリングさせていただきました

基本設計期間は4か月
改築するべき建物を理解しながら
要望を引き出しながら整理していくことに

まずは7案提出
ピンときた案をさらに進めて

基本設計開始:久地の家

構造体が見える部分は
どのくらいの変更がいるのか
そのまま見せるのかなどを検討

基本設計開始:久地の家

窓から見える遠くの自然や

基本設計開始:久地の家

お庭にある近くの自然を感じながら
家の中でも自然を感じられる暮らしができるようにと
基本設計を進めていきました

はじまり:久地の家

はじまり:久地の家

事務所を訪ねてこられたのは
工務店さんからの紹介で

中古の住宅を購入することと並行して
工事をしてくれる会社を
いろいろと探されていた時に出会った工務店さん

購入する前の内見までおこなっていただいたようですが
工事は請け負えないということで

はじまり:久地の家

工務店さんにと考えていた方に
設計とはなんであるかを説明するのも小難しいので

現地を見て
環境や建物から
思いつくことを
変えられることを
気になることを
ずーっと30分くらい一人で
場所を変えながらお話していたのではないでしょうか

はじまり:久地の家

まず環境として
隣の敷地を購入することまでおすすめしました

そしてしばらく期間をあけて
設計料についてのご質問をいただき
設計のご依頼をいただきました
家にとっての設計の必要性を理解していただいたのだと思います